どうも。救急ER看護師のキムショーです。 今日もメモリアルロマン飛行の続き。フランクフルトを発ち、私は次の目的地へと向かう。
次の目的地…それは私が日本にいるときからずっとずっと憧れを抱いていた場所だった。その場所とはいかに!?それでは続きをどうぞご覧あれ!
フュッセン到着。天気:雨
夢にまでみたフュッセン
白鳥城と呼ばれるノイシュヴァンシュタイン城 がそびえ立つフュッセン
私はこの街に来る事をこのうえなく楽しみにしていた。
日本に居る時から、ノイシュヴァンシュタイン城だけは行きたかったのだ。
だって、ここに住んでた人がいるんだぜ?
ワクワクしないかぃ?
ドキドキしないかぃ?
こんなにだだっ広い家に住めたらもういろんな事ができちゃうもんね…
なんて…
4畳しかない自分の部屋でドイツの本を読み、至らぬ妄想にふけていたあの頃の自分が懐かしい…が…
今、私はまさにノイシュヴァンシュタイン城が手に届くフュッセンにいるのだ。
ひとまず夕方やし、雨ふっとるし、ユースホステル探そう…
1件目
満室
2件目
満室
3件目
満室
!!
人気物件か!!
ここは田園調布か!!
とにかく3件連続で部屋が満室だったことには、タフガイで有名だった私もヘコタレタ。
途方に暮れて、喫茶店でお茶してたら、
「ヘイ。キミは旅人かい?」
と地元ドイツ人に尋ねられたので、
「はい。旅人です。」
と、答えると、
「このへんはノイシュヴァンシュタイン城もあるし、人気の土地だぜ。1ヶ月前から予約しておかないとユースホステルになんて泊まれないぜ。ベイベー」
と言われた。
…
なんじゃそりゃ!
さらに途方に暮れて歩いてると…
なんと目の前に…
凄くこじゃれた綺麗めのユースホステルがドォォーーンと突然現れた。
も…もうここに賭けるしかない。
どうせこんな綺麗でこじゃれたユースホステルは既に満室だろうけどな…
なんて後ろ向きな考えで、ダメもとで玄関の前に立つ私。
「ごめんくださーい。」
ガチャ。
ふとっちょの女性管理人がでてくる。
私
「泊めてくれませんかね?行くとこがなくて困ってるんです…一生のお願い…泊めて…」
ふとっちょおばさん
「あら、ここは女性専用の宿なのよ。ごめんね。」
…
ほらみたことか!
へっ。けっ。ぺっ!
最初からわかりきった事だぜ。
こんな綺麗なユースホステルに男が入れる余地なんて元々ねーやーい。
なんぴとたりとも男なんて入れねーやーい。
女に生まれたかった。
神よ…なぜ私はイブではなくアダムとして生を受けたのだろうか…
なんてグチグチ愚痴をこぼしながら私はトボトボその宿の門を出ようとしたら。
ふとっちょおばさん
「少年、ちょっと待ちな。ベイベー。」
ん?
「ウチの庭になら泊まってもいいよ。」
庭とは?
「ほら。そこの庭だよ!庭にテント張って一晩明かしな。その雨に濡れたびしょびしょのシャツとパンツは洗ってあげるから。ほらほら、何ボーっとしてんだい。女客達が帰ってくる前にシャワーを浴びるんだよ!」
と、ふとっちょおばさんは、ジブリっぽいイカしたセリフとイカした粋な心で私を迎えいれてくれた。 さらにテントを無料で貸し出してくれた。
ふとっちょおばさんの優しさに甘えた私は、雨の中、必死にテントを張って、シャワーを浴び、洗濯してもらい、ふとっちょおばちゃんの作ってくれた野菜スープまで頂き、庭(…というよりちょっとしたジャングル的なところ)に張ったテントの中で夜を明かすのだった。
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ということで今日はテントから連想してみてキャンプつながり。初心者の人でもキャンプを楽しむためには?キャンプってどうやって過ごせばいいの?そういった情報をツラツラ綴っていこうと思う。
私もキャンプ経験は数えるほどしかないが、なぜキャンプというものはあんなに心躍るのだろうか。ここ最近ではキャンプが物凄く流行りだしているし、もしこれからキャンプをやろう!という人にとっては必見。是非ご覧あれ。どうぞ!
- おおまかなスケジュールを立ててみよう!(1泊2日)
- チェックインをしよう!
- テント設営には予想以上に時間がかかる!
- 寝床の準備をしよう!
- 休憩もしっかりとろう!
- 火をおこそう!
- ランタンに灯をともしいざ夜のキャンプへ!
- 22時には消灯しよう!
- 朝は至福のひととき!
- いざ、撤収!
- チェックアウト後は温泉でまったり!
- まとめ
おおまかなスケジュールを立ててみよう!(1泊2日)
1日目
13:00~チェックイン。場内ルールの確認、料金の支払い。
13:30~テントの設営。
16:00~BBQの準備開始。炭に火がおきるまで時間がかかるので注意!
17:00~点灯確認を含めてランタンを点灯してみる。
18:00~夕食を食べ始める。ゆったりお酒を飲んで語る。
20:30~シャワーや片付けを始めていく。
22:00~消灯時間。ランタンの灯りを落としてテントの中へ。
2日目
7:00~朝食の準備。チェックアウトの日に炭火をおこすのは手間になるのでやらないほうが無難。
9:30~撤収開始。テントの撤収、ゴミの片づけ、皿洗いなどなど手分けして進めていこう。
11:00~12:00 チェックアウト。忘れ物がないように注意!
私もそうだったがキャンプ初心者は勝手がわからずに色々と時間がかかってしまうものである。上記のようなおおまかなスケジュールを参考にしてみてはどうだろうか。
チェックインをしよう!
キャンプ場についてまず何をするのかというと、チェックインを行う。係の人に管理棟で場内のルーツの説明、料金の支払いなどを済ませる。GWや夏休みなどの繁忙期は混雑することもあるので、キャンプ初心者の方は必ず早めにキャンプ場につくように心がけよう!
テント設営には予想以上に時間がかかる!
チェックインを無事に済ませた後はいよいよキャンプサイトへGO!
まずはテントを設営しよう。キャンプ初心者の人がつまずく第1ポイントはここである。思っている以上にテント設営には時間がかかる。
どの向きで、どのポールを、どこに入れていけばいいのか?
これがわからずにてんやわんやになってしまうと、もう頭がゴチャゴチャに。
テント設営にかかる時間はどれだけ早くても1時間はかかる。人によっては3時間以上かかってしまう場合も(笑)そうなる前に困ってしまったら早めにキャンプ場スタッフに相談しよう!
寝床の準備をしよう!
テントを設営したら、そのまま寝床を整えてしまおう。暗くなってからだと手元が見えにくいなど、色々と不便になってくる。マットを敷いて寝袋を準備。テントの中まで明るいうちにしっかり整えておこう。
休憩もしっかりとろう!
ここまで来たらもう半分過ぎたようなもの。13時にチェックインをしたとして、スムーズにテントの設営を終えたとしても、15時を回っているくらいだ。なので、この辺で一息入れるようにしよう。とにかくせっかくキャンプに来ているのだから、楽しみながらやるのが一番!
火をおこそう!
さて、そうこうしているうちに16時を過ぎて、夕食の時間が近づいてくる。
アウトドア・キャンプといえばBBQ!そう考えている方も多いのではないだろうか。実際にそのとおりである!
しかし、ここでまた思っている以上に時間がかかるのが、炭火をおこす作業である。特に初心者の人は、炭に火を起こし始めて食材を焼き始めるまでに1時間はかかると思ったほうがいいだろう。
これもテントの設営と同様に、想像している以上に時間がかかるので、うまくいかない場合はキャンプ場スタッフや周りのキャンパーに相談してみよう。
グループ、ファミリーでキャンプをする場合は、このタイミングで炭火をおこす人、テーブルやチェアを広げる人、食材の準備をする人など作業を分担して進めていこう。
ランタンに灯をともしいざ夜のキャンプへ!
炭に火がついて、いよいよアウトドアご飯を!
このあたりで夕暮れが近づいてくるだろう。一度、ランタンに灯りをつけてみよう。
電池式、ガス式などその燃料は様々だが、もし燃料がなかった場合は売店で購入しなければならない。できることなら多めに燃料は用意しておこう。
22時には消灯しよう!
夕食を食べ始めてからはのんびりゆったりしよう。
BBQだけでなく、飯ごうでご飯を炊いて定番のカレーを楽しむのもこれぞキャンプ!といった風でいいのではないだろうか。小学生時代を思い出す。
そして、お腹も満たされたところでテントの中へ。ほとんどのキャンプ場では消灯時間を設けている。おおよそ22時には消灯時間となるので、それまでに食事、シャワーなどを済ませるようにしておこう。夜中まで騒ぐのはルール違反になるので、注意である!
朝は至福のひととき!
太陽が昇ってくるとテントの中が明るくなって目が覚めてしまうだろう。
外でコーヒーを飲みながらの朝食は最高である。
ただし、朝から炭火をおこしてお湯を沸かし、それからコーヒーを…なんてやっていたらいつまでたっても飲めない。また、チェックアウトの日の朝に炭火をおこすと後片付けが非常に手間である。
できることならばキャンプ用のバーナーを1つ持って行こう。もしない場合は家庭用のカセットコンロでも代用できる。これが1つあれば、お湯を沸かしたり、朝ごはんを作ったりすることができるのでおすすめである。
いざ、撤収!
キャンプ場のチェックアウト時間はおおよそ11:00~12:00だろう。
遅くても9:30前後から撤収の準備を始めよう。お皿洗い、ゴミの片づけ、テントの撤収などここからは大忙しになる。全員で協力して進めていこう。
気をつける点はテントの乾燥。夜露や結露などでテントの生地が濡れている場合は乾かしてからたたもう。これを怠るとカビてしまったり、素材の劣化を招くので注意!
チェックアウト後は温泉でまったり!
さて、無事にキャンプ道具を片付けてチェックアウトを済ますことができたら、あとは安全運転で帰宅するのみ。
初めてのキャンプにワクワク、興奮している人。
思いのほか片付けが大変でくたびれている人。
いろいろな人がいると思う。
だからこその、キャンプの疲れは温泉で!
キャンプ場周辺の日帰り温泉施設へ行って疲れを一気に取り除いてから家路につこう!
まとめ
初めてのキャンプはわからないことだらけである。私もそうだった。昔お付き合いしていた彼女さんと2人でキャンプに行ってみたが、飯ごうでまともにご飯も炊けずにカッコ悪いところを見せた悲しい思い出がある。
それでも2回、3回と回数をこなしていくことで、設営から撤収の時間が大幅に短くなってくるのだ。そしておもしろさが倍増していくのだ。
是非、キャンプに慣れてきたら、ダッチオーブンでキャンプ料理を作ったり、焚き火を楽しんでみたり、徐々にレベルアップしながら楽しんでいこう!
これからキャンプしたいと思っている方々にとってこの記事が少しでもお役に立てたのならこれ幸いである。ではでは、楽しんでキャンプに行ってらっしゃい!
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では話を戻そうではないか。
私は自分で庭に張ったテントの中で夜を明かすことになった。ありがたや。ありがたや。
そして早速横になる。
夜中の2時…
ザーァァァーーーズゴォォーーー!!!!!
と雨音がテントに跳ね返ってうるさくて眠れやしない。
夜中の3時…
雨は増す一方。
夜中の4時…
さすがに疲れて私も夢の中に迷い込んだらしい。
夢をみた。
王子様になって世界を支配する夢だ。
そして王冠を手に取ったその時、私は夢から覚めた。
朝6時…
なんかむず痒い…
触ってみるとぬるぬるする…
ん?
んんん!!!
な…
な…
な…
ナメクジやぁぁーーーーぁぁあああ!!
なんとよくよく見てみると、
私の体という体にナメクジがはびこってるではないか!!
その数、数十匹…
とにかく振り払えど、振り払えど、ヌルっとなってこびりつきやがる…
カバンからナメクジ振り落としても、カバンにヌルっとなってこびりつくきやがる…
とりあえずダッシュでテントから逃げ出した私は、一目散にふとっちょおばさんの所へ…
「な…な…な…」
ナメクジというドイツ語が出てこない。
ふとっちょおばちゃんはそんな私を見て笑い、
「シャワー浴びてきな。ベイベー」
と私をシャワー室へと案内してくれた。
ま…まさか、私のような生贄が今まで大多数いたのか…
それを知ってこのババアはわざと私にテントで寝かせたのか!?
ババア、テメェの仕業か!?
でも。
でも無料で一泊とまれたし…まぁいっか。
そして私は雨の降りしきる中、ふとっちょおばさんに礼を言い、おおなめくじを倒してレベルアップした勇敢な勇者のように勇ましく歩きながら、ノイシュヴァンシュタイン城を目指して旅立つのだった。
次回、ノイシュヴァンシュタイン城を目指すキムショーに新たな強敵が現れる。と、思いきや、2人の美女まで現れる。さて、どうなることやら勇者・キムショーの旅路の果て…次回、乞うご期待!
To Be Continued・・・