看護師キムショー旅行記 ~放浪記から派生する役立ち情報~

看護師キムショーが自身のバックパカー旅行から学んだ役立つ知識や看護師として培ってきた役立つ知識をマルっといろいろな視点からお届けしていくブログです。どうぞ宜しくお願いします。

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メモリアルロマン飛行25~トムとジェリー追って追われて三千里編~ 【付録】ローマという街を徹底解説してみる!

どうも。救急ER看護師のキムショーです。

今日もメモリアルロマン飛行の続き。

ローマで出会ったスナイパー2人組に翻弄されるキムショーの運命や如何に…何かが起こる…それではどうぞ!

 

 


ローマの夜…

これまた夜景が綺麗なんだな。

アメリカ人2人組とたらふくメシを食って、さてどうしようか…となったら、黒人のほうが何やら怪しい含み笑いを浮かべながら英語で喋り出す。

しかし、私は英語がわからない。

ただ、ミュージアム、ミュージアム言ってたのは伝わったから、どこかの美術館でも行きたいのだろうと思って、私は得意の

「イッツ・グー」

とだけ言っておいた。

そしたら黒人のほうが、

「じゃあ俺のスーツ貸してやるよ!」

みたいなこと言い出して、私はチンプンカンプンのままに借りたスーツを着るハメに。

ん?

なぜだ?

あーーー、美術館だから私みたいなヒッピー的汚い格好では入れないのか(´∀`*)

…なんて、何の気にも止めず、黒人君のブカブカのスーツを着る。

とりあえずブカブカすぎて、黒人君と白人君に指刺されて大笑いされたよ。

ほんで何もわからず2人について行ってみると

なんかとてつもなくでっかい美術館だな、おい!

と、入り口のところに、すげーSP?ボディーガード?みたいな黒服の男達が壁のように立ちはだかっている。

その壁のような黒服SP達に向かって、白人君と黒人君が何やら言い合いを始めた。

「£ЯШёΘ■кⅵ!!!!!!!」

「ガッデム!!!!!」

「ЯΘ◎к▲Яⅵж!!!!!!!」

「ジーザス!!!!!」

???

何を言ってるのかさっぱりわからん…

が!!

どうやら、この美術館にはチケットがないと入れないらしく、私はてっきり白人君と黒人君がチケットを持っているものだと勘違いしていた。

な…

な…

なんと無謀なやつら…

そっか。

残念。

じゃあとりあえず諦めるしかないな…

と思いきや、白人君が、

「よし、裏口から進入するぞ!」

的なことを言い出した。

へっ!?

まじで!?

と私は戸惑った。

本当は行きたくなかったが…

スーツを借りたという変な恩義に対して侍魂の礼儀作法とわびさびを兼ね備えていた私は、お断りできなかった。

というより英語話せないし。

今ローマのどの辺にいるのかさえわからないし。

完全に自分を見失ってるから2人について行くしかなかった(汗)

母ちゃーーーん!!(泣)

てか…見つかったら500%あの黒服マフィア達に殺されるし。

てか、ヘタしたら日本に帰国できるかどうかさえも危うい。

母ちゃーーーん!!(泣)

とりあえず冷や汗かきながら黒人君と白人君と私の3人は裏口からミッションインポッシブルのように華麗にどでかくそびえ立つ美術館に進入するのだった。

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

ということで…ローマはとにかく良くも悪くもたくさんの思い出ができた街なのだが、私としては是非おすすめの街のひとつである。何がすごいかは行ってみればわかるが、とにかく彫刻だの世界遺産だのがすごい!魅力的なバロックが目白押しなのである。そんなローマの魅力を今日はツラツラと綴りながら紹介していこうと思う。

これからイタリア・ローマへ旅しようという人たちにとっては必見。少しでもお役に立てたらこれ幸いである。それではご覧あれ!どうぞ!

ローマという街!

ローマは、南イタリアに位置する イタリア の首都。かつてローマ帝国が築かれ、その歴史が色濃く残る地である。ヨーロッパの歴史を紐解くには絶対行っておきたいところなのである。

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コロッセオや凱旋門などの歴史的遺産も多く、カトリックの総本山として世界に君臨するバチカンも直ぐ近くにあれば、映画「ローマの休日」で取り上げられたスペイン広場も直ぐ近くにある。非常に有名な観光都市でもあるのだ。

毎年多くの観光客がローマを訪れており、人口300万人弱に対して、年間の観光客数は700万人以上。どんだけー(汗)!!人口×2<観光客の方程式…恐るべし。

ローマを観光するうえで気をつけること!

スリに注意!

まぁこれはローマだけでないが…イタリアは全般的に観光地でスリには気をつけよう!一瞬の隙を突かれて貴重品を奪われるというのはよく聞く話である。

特にローマにはプロのスリも存在するため、注意が必要である。観光地や電車、バスなどの公共交通機関では常に警戒しておくようにしよう!

英語は通じる?

ローマのレストランやホテル・観光スポットでは基本的に英語が通じる。街行く人も、ある程度若い人であれば英語のできる人が多いイメージである。

トイレは施設内で済ませておこう!

ヨーロッパに来て多くの人が驚くのが、トイレ事情である。ヨーロッパでは公衆トイレといえど無料ではなく、必ず0.5〜1€のコインが必要になってくるのだ。さらに、日本のように衛生面がしっかりした清潔なトイレはほぼほぼないと思っていていいだろう(汗)トイレは、できればホテルやレストラン、観光地の施設内で済ませておくようにしよう。街中で探すことは難しい上、マクドナルドや本屋でも50セントコインが必要になってくるのだ(汗)

ナンパに注意しよう!

イタリア男性のステレオタイプとも言われるナンパ。日本の文化とはまったく違う!本当に驚く!「美しい女性を見かけたら声をかけるのが礼儀」というのがイタリアの文化。私も実際に街を歩いて思ったが、イタリア男は本当にすれ違う女性全員に声を掛けているので、女性はそのつもりで街を歩こう。そしてその気がなければきっぱり断ろう。あと、暗い夜道はできるだけ歩かないようにしよう!

 

ローマの観光おすすめスポット紹介!

歴史の町・ローマでは多くの歴史的遺産が眠っている。ここからは私が行ってよかったと思った観光スポットをひとつずつ紹介しよう!

パンテオン

完全なる古代ローマ建築の遺構のうち、現存するローマ建築の最も完全な遺構。世界最大の石造り建築であり、その広さ、大きさ、建築技術の高さは1900年前からあったものとは信じられない。まさに、パンテオン「すべての神々の」ために造られた神殿である。

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紀元前27年にアグリッパが建て、80年に火災で消失した後、118年にハドリアヌス帝が建て直したとされている。他のローマ時代の遺構と異なり、7世紀にビザンチン皇帝のフォカス帝から当時の法王ボニファティウス4世に献上され、聖母と殉教者を祀る教会となったパンテオンは、破壊や略奪から免れ当時の荘厳さを現代に伝えているのだ。

 入口のブロンズ製の扉は建築当時のものといわれており、扉奥に続く丸い本殿は大きなクーポラで覆われている。内部の壁には7つの大きな壁と8つの小祭壇が配置され、かつては神々が祀られ、今は国家的な功労者を祀る場となっている。左から3つ目の小祭壇はラファエッロの墓もある。これは必見である!

コロッセオ

ローマ大帝国時代に建造されたコロッセオは、剣闘士や猛獣が殺し合いをする姿を見世物にする催しが行われていた。

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「コロッセオがある限り、ローマも存在するだろう。コロッセオが崩れるとき、ローマも終わりとなろう。が、ローマが終わるときは、世界の終わりだ。」と言われる所以は、見世物を提供して庶民の人気を稼ぎ、社会に山積する問題から目をそらさせるコロッセオの政策的目的によるものだった。

キリスト教の公認後、これらの血なまぐさい見世物は次第に下火になり、6世紀の半ばに廃止され、建築資材の提供として表面を飾っていた大理石や上階部分の石材は教会に持ち去られることになった。 

4階からなる外側は、下の層からドーリス、イオニア、コリント式の柱で飾られ、内部には観客席が身分性別によって仕切られていたとされている。

競技場の床部分は失われ、現在は地下の構造を見ることができる。地下には猛獣の檻や器材や道具置き場のほか、セットや人物の移動のための大掛かりな舞台装置もある。その壮大さと歴史の深さは一見の価値ありである!

フォロ・ロマーノ

フォロとは現代語の「フォーラム」の語源で、ロマーノとは「ローマの」の意。 

この地は、古代ローマ時代に市民の集会や裁判、商業活動や政治討論の場として設けられた公共広場で、古代ローマの発展の中心でもあった。

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ローマ建国の後の紀元前6世紀に、沼地の水をテヴェレ川に排水できるようになってから、谷にはマラリアの心配がなくなり地面が整地され、政治の商業活動の場フォロ・ロマーノが形成され始めた。その後、共和政時代初期はローマの発展とともに繁栄したが、帝政が敷かれると民主制の機能は失われ、ローマの偉大さと栄光を示すシンボルに変化していく。後に度重なる蛮族の侵入で破壊され、中世には放牧の原となってしまった。 

19世紀になって考古学的な発掘により現在の形に。ローマの歴史2000余年分を凝縮したスポットと言えるだろう。

真実の口

言わずと知れたローマの人気スポット。ヴェネツィア広場南、ボッカ・デッラ・ヴェリタ広場の教会の一角にある彫刻。

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口の部分に手を入れてウソをつくと手が抜けなくなるという言い伝えがあり、記念写真を撮るためにいつも行列ができている。

もともとは、映画『ローマの休日』で自分の身分を偽るアン王女がこわごわ手を入れたシーンで知名度が上がり、ローマ観光の定番スポットとなったのだ。

スペイン広場

真実の口と同じく『ローマの休日』で一躍有名になったのが、スペイン広場。

137段あるスペイン階段の上に見えるトリニタ・デイ・モンディ教会の塔が印象的である。

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私も連日この広場でゆっくりジェラートを舐めていたものだ。しかし、注意!映画のオードリー・ヘップバーンのようにジェラートを舐めてみたいかもしれないが、映画の真似をする人があまりにも多くなりすぎたため、今では階段での飲食は禁止されているそうな。なのでここはグっと我慢。

ひとまず階段手前は花売りや革細工の露店で、非常に賑やかな感じである。飽きることはないだろう。

ナヴォーナ広場

パンテオン付近に位置するローマを代表する広場のひとつ。バロックの堂々たる噴水が飾られた開放的で庶民的な広場。

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ここもローマの地元民と観光客でいつもにぎわっているスポット。私もよく立ち寄りのんびり過ごしたものだ。

広場はローマ時代1世紀の後半、ドミティアヌス帝がここに競技場を造ったのが始まり。競技場は、階段席に3万人を収容できる、275m×106mと南北に細長い広さのものだった。1477年にシクストゥス4世がここに市場を移したことで、庶民の生活の中心となった。現在のローマっ子たちの暮らしっぷりを知るのにもってこいのスポットである。

サンタンジェロ城

テヴェレ川の右岸にたたずむハドリアヌス帝時代のサンタンジェロ城(聖天使城)。

2世紀初期に自分自身とその後のローマ皇帝の霊廟としてハドリアヌスが造らせたもの。

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後のカラカラ帝までの皇帝がここに埋葬された。ローマにペストが猛威を振るった590年のある日、法王グレゴリウスの行列がこの近くに差しかかったところ、大天使ミカエルが空に現れて疫病の終息を告げたことで、大天使の加護があるとその名に「天使」を冠しているのだ。この城もいざ目の前にすると、かなり壮大な建物である!

トレヴィの泉

「ローマへもう一度戻りたいと願うなら、後ろ向きにコインを投げよ。」という言い伝えが有名な泉。壁面中央に刻まれた勝利のアーチを背に立つ海神ネプチューン、左右の2頭の海馬と、それを操るトリトンが神秘的。建築と彫刻と水が一体となった美しさを見せてくれる。というか…何時間でもそこに居れる。そのくらい美しかった。もちろん私も後ろ向きにコインを投じた(笑) f:id:nanao1230:20191026044024j:plain

トレヴィの泉の起源も紀元前19年、アウグストゥス帝の婿養子アグリッパ にまで遡る。

水道は20kmにわたってアクア・ヴェルジネ…処女の泉を運んでいた。 

当初は樋から落ちる水を3つの水盤で受けるものだったが、蛮族の侵入により破壊されている。泉の再建は1453年、ニコラウス5世の水盤をひとつにし、壁面に装飾を施すことに始まり、その後約300年に渡って13代の法王が関わっているのだ。

なんとも歴史ある泉。ここは個人的に絶対に見てほしい!

サン・ピエトロ大聖堂

バチカンは、ローマの中にある大きさ44ha、人口1000人という小さな国である。しかし、世界に11億人いるとされるカトリックの総本山として、礼拝に訪れる信者や観光客で溢れている。このバチカン内も、歴史的遺物の宝庫なのだ!

とりあえずサン・ピエトロ大聖堂へ行こう!

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サン・ピエトロ大聖堂は、規模・装飾ともに世界屈指の荘厳な宗教建築。カトリック教会の総本山として、堂々とそびえ立つバチカンの中心にある。64年頃にネロ帝が聖ペテロを異教の罪として逆さ十字に架けたと言われている。

その後、キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝が聖ペテロ殉教の地に聖堂を建てさせ、アッピア街道沿いのカタコンベに安置されていた聖ペテロの遺体を聖堂地下の墓に埋葬しなおした。歴史的・宗教的に興味深い建物でありながら、建築学的にもその壮大さに圧倒されるはず!

聖堂へは、ノースリーブやミニスカートなどの肌を露出した服やビーチサンダルでは入場できないことがある。しかし、この服装規定は大雑把なもので、スタッフの気分で呼び止められることもある。ミニ丈でなくても、肌を隠すための上着などを持っておこう!

まとめ

いかがだっただろうか。ローマで気をつけなければならない点から、おすすめの観光スポットまでツラツラ綴ってきたが、これからローマ旅行に行く人にとって少しでも役に立てれば、これ幸いである。私の中で一番スゲェェーー!!と感動したのは、やはりトレヴィの泉だったかな。あと、スペイン広場にも何度も足を運んだ記憶がある。そして、ここからお話する白人君と黒人君との思い出は一生心に残るものになるだろう(笑)とにかく楽しい街だった。数々の国をバックパックした中でも、特におすすめの街であることは間違いない。ただ、やっぱり女性はイタリア人からのナンパだけは気をつけてね(汗)ではでは、良きローマの旅を!チャオ!

 

▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲

 

話を戻そうではないか。

 

ひとまずチケットがない私たち3人は、黒人君の口車に乗せられて、裏口からミッションインポッシブルのように華麗にどでかくそびえ立つ美術館に進入するのだった。

すたこらさっさとルパン三世のような足取りで階段から階段へ渡り歩き、

目の前を扉を開けると…

!!!

!!!

驚愕!!!

そこにはセレブ御用達のオペラ会場が、360度パノラマビューとして広がっているではないか!

てか、ここ美術館じゃなかったのか!?

オペラ会場かぁぁーーぁぁあああい!!!

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こんなのテレビでしか観たことがない!!!

とか思いながら、私は口をポカーンと開けて今目の前で行われてるオペラ劇を目の当たりにするのだった。

うん、充分。

これで充分。

早いとこずらかろうぜ!

…的な感じの私だったのだが、

そんな事はお構いなしに、黒人君が口走る。

「ダメだ。この席、観にくい。もっと良い席行こうぜ!」

的な爆弾発言。

そして私は白人君に救いの手を求めようとしたら、

「おぉ!いいね!そうだな。そうしよう!」

的な爆弾助言。

 

「イッツ・グー」

私はいつもの英語しか言えなくて…

さらにさらに傍観者と傍観者の間をすり抜けながら会場のセンター寄りに。

ん?なんかこの部屋、カーテンみたいなので仕切られてるぞ?

と思いきや、

黒人君がそのカーテンを微塵も気にせずバッサァァーーとめくって前進。

と…

そこはさっき座っていた席とは明らかに違う360度というより720度のビューティフル・ビューが広がってるではないか!!!

それもその筈。

後から気付いたのだが、そこは超V・I・P席だったのだ。

私たちは、いかにもブルジョワな資産家ぶって、その席でくつろぎながらふんぞり返ってオペラ劇を鑑賞していた。


30分を過ぎた頃だろうか…

白人君が
「シット!!」
と言い出した。

どした?どした?と周りを見てみると…

さっき私たちが座っていた一般席あたりで、例の黒服がキョロキョロしている。

!!!

うわっ!ヤバっ!

黒人君が叫ぶ。

「逃げるぞ!」

う…う…う…うひゃぁぁーーぁぁあああ!!!

私たちは一目散に逃げ出した。

その逃げ足ときたら、天下の大泥棒・五右衛門よりも速かったのではなかろうか。

とりあえず会場の外に逃げだせた!セーフ!!(汗)

ゼーハーゼーハー息切れしていた私に、黒人君と白人君は

「よかったな、ジャップ!」

「しかし全部見れなかったのが凄く残念だったな」

とか言いながら握手を求めてきた。

えぇぇーーーぇぇえええ!!!!!

あんたら全部見る気だったの????

まぁいい。とりあえず命はある。

命があれば何でもできる。

しかしながらとんでもない夜だった…

ユースホステルへと戻るが、私は興奮冷めやらぬまま、その夜は全くと言っていいほどに眠れなかった。

明日、もう少し黒人君と白人君と語りたいな…

 

…なんて思っていたのも束の間。

次の日、朝イチで私たちはサヨナラをした。

彼らは次の国へと向かうらしい。

旅とはそういうものなのである。

私たちは、

サヨナラ、またどこかで!

と再度握手を交わし、それぞれの旅路へと向かうのだった。

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次回、南へ。ナポリ編。

さらにキムショー、危ない目に…

乞うご期待!!

 


To Be Continued・・・