どうも。救急ER看護師のキムショーです。
今日もメモリアルロマン飛行の続き。どうぞ。
ロンドンのゲイ地獄からなんとか逃げ出してきた私は、オランダ・アムステルダムへと到着。
ここは一部のドラッグが認められたり認められてなかったり…また売春婦ストリート「飾り窓」がとても有名。
とにかく黒い噂が取り巻く街。
少しばかり恐くて、少しばかりワクワクしていた私だったが…
ロンドンの悪夢から死にもの狂いで脱出したその代償が今頃降りかかってきた。
ロンドンの宿が高く、一晩中外で雨に打たれていたせいか…
私はアムステルダムに着く頃には風邪ひきさんになっていた。
死に物狂いでユースホステルへとチェックインするが、
ひとまず体が阿呆のように熱く、汗びしょびしょだったので、着替えて寝ることに。
…
気付けば24時間くらい寝ていた。
そして起きてみると、
相部屋にいかにも悪そうな顔つきのアメリカ人が3人。
そして、何か怪しいものを巻き巻きしとるがな。
…
早速か。
と思いきや、
「ヘイ!おまえも1本やるかい?」
と、アメリカ人の1人に悪魔の囁きを受けたが、
そんな見るからに体に悪そうなものをやるか!こっちは具合が悪いんじゃボケー!!
と断って、また寝た。
寝て寝て寝て…寝まくった。
気付いたら3日経っとるげな。
マ…マジか!?
私はアムステルダムという夢の無法国にて風邪で無駄に3日間も寝過ごしてしまった…。
相変わらず相部屋のアメリカンな3人は、なんか巻き巻きしてる。
心なしか彼らの目の焦点が合ってない…。
…
まぁそんなことはどうでもいい。
うーん。
今日は…
今日は何月何日だ!?
!
いかん!!
もうこんなに日数費やしていたのか!!!
焦る私。
というのも、理由があった。
実はギリシャからタイに渡る飛行機の便を、びびりの私は既に購入済みだったのだ。
なので決められた時間に決められたギリシャの空港から飛行機で飛び立たなければならなかったのだ。
つまるところ、ヨーロッパに滞在できる期間も残りわずかしかないのだということに…今更気付いた私。
どうしよう。せっかくアムスに来たのに。
アムスに残るべきか…それとも次の国を目指すべきか…
悩む私…。どうする私!
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ということで今回はオランダのドラッグ事情についてちょっと気になったので調べてみた。へぇー!と思うことから、おいおい!と思うことまでツラツラ綴っているので、もし、オランダとドラッグ事情に関して気になっている人がいたら読んでみるといい。役に立つか立たないかはわからないが、知ってて損はないと思う。ではご覧あれ!
- はじめに!
- なぜソフトドラッグの使用が認められているのか!?
- 使用する上での条件は!?
- どこで買えるの?
- 国もきちんとサポートしているのだ!
- 国ごとのドラッグ使用率は!?
- 結局日本人はドラッグを使っていいのか?
- まとめ
はじめに!
オランダではソフトドラッグ(マリファナやマジックマッシュルームなど)の使用が許されている。がしかし!ソフトドラッグ、ハードドラック共にオランダの法律では禁止されているのが本当のところなのだ!
なぜソフトドラッグの使用が認められているのか!?
オランダの麻薬政策は「麻薬を全面的に禁止することは不可能である。そこで、少量のソフトドラッグの使用を容認することで、ハードドラッグや組織的な麻薬犯罪の撲滅に集中する。」という考え方を示唆している。それで政府は特別な容認を取り、一定条件での使用を黙認しているのだ。
使用する上での条件は!?
法律でハードドラッグ(ヘロイン、コカイン、エクスタシーなど)とソフトドラッグは明確に区分されており、ハードドラッグを使用すると処罰されてしまうのだ。
その他にもいろいろな禁止事項があり、
☆薬物の作用を受けての運転は禁止!
☆個人での使用に限る!
☆1人あたり5グラムが1日の個人使用用途における上限!
☆栽培では1人あたり5苗の大麻が上限!
これらの制限があるのだ。
しかしながら、個人の使用でソフトドラッグ(マリファナやマジックマッシュルーム)かつ、1日5gまでなら処罰されないのである。不思議…。
どこで買えるの?
主に「Coffee Shop」で買うことができる。「Coffee Shop」はオランダのどこの都市でも見つかるが、地方だと中心地の裏路地とかにあるので見つけるのは少し大変かもしれない。※普通のコーヒーが飲める「Cafe」と「Coffee Shop」は別物だよ!間違えないように注意しようね。
国もきちんとサポートしているのだ!
オランダではハームリダクションという政策をとっている。
これは公衆衛生及び薬物害の見地から、薬物使用者に対するサポートをしていく政策なのである。
HIV予防のために薬物使用者に注射針を提供し、薬物使用者である拘留者のための拘留施設を設けている。この拘留施設では、薬物使用に対するカウンセリングや社会復帰プログラムも組んでいる。
薬物常用者・依存者は、病気として扱われ治療を受けることができる。また、拘留者と同様に彼らのための厚生施設があり、個々で治療やカウンセリング、社会復帰プログラムを受けることができる。ヘロインやアヘン中毒者にはメサドンを処方することができるのだ。
オランダでは、国が容認しているかわりに、きちんとこういった整備も整っている。またオランダは医療大麻の研究が盛んであり、患者は医療大麻の処方を受けることができるのだ!
国ごとのドラッグ使用率は!?
若年男性のうち少なくとも月に一度は大麻を使用する者の割合は、オランダは9.7%であり、これはEU内で第7位にあたる。
なお上位は以下のようになっている。
キプロス(23.3%)、スペイン(16.4%)、イギリス(15.8%)、フランス(13.2%)、イタリア(10.9%)、ドイツ(9.9%)
どちらかいうとオランダ人がドラッグを吸っている光景はあまり見かけず、むしろ観光客や他国の留学生が吸っているイメージが大きい。それはオランダ人がドラッグに関するきちんとした教育を受けているからなのかもしれない。そういう意味ではこのオランダの薬物に対する政策は成功なのかもしれない。
結局日本人はドラッグを使っていいのか?
前置きが長くなったが、ここが本題なのかもしれない。日本人はオランダでドラッグを使用していいのか問題。色々と私なりに調べてみたが、結局「吸っても大丈夫派」と「吸ってはいけない派」にわかれていた(汗)
吸っても大丈夫派意見
法律は国や地域ごとに定められている。ただ、日本の警察がオランダまで追いかけてきて取り締まることはないし、帰国時にそれを証明することも難しいため、罰せられることはまずないというのが現実。
また、吸引自体が違法でないのと、そこまで日本の公安も暇ではないから年間数十人?~数百人?程度を追ってアムスまで来ないって話である。だから事実上は捕まらない。つまり吸っても大丈夫なのだ。
吸ってはいけない派意見
日本の刑法では、日本国外において罪を犯したすべての者に適用されると規定されている。つまり、結局海外だろうと国内だろうと大麻を所持したり譲渡したりするのは違法であり、刑罰の対象となるのだ。
1991年に大麻取締法が改正され、大麻の所持に関しては国外犯処罰規定が適用されることになった。そもそも国外犯とは何か?これは海外で起きた犯罪について、海外では罪にならないケースでも日本に戻ると日本の刑法にて罰することができるという規定だ。この法律は具体的にはテロリストを想定して作られたものらしいが…そうなるとやはり吸ってはいけないのだ。
まとめ
とりあえず今回オランダのドラッグ事情を調べてみて、なんだかんだオランダ人のドラッグ使用率が少ないのは驚きだった。
つまるところ人というのは、ダメだというものには手を出したがる。逆に制限がなく自由なものには手を出さない。まさしく不条理である。人。呼々、人よ。人とは悲しい生き物である。
とにかく私が言いたいことは、薬物なんてやらないのが一番なのだ!声を大にして言おう!薬物を頼ってしまうような弱い人間にはなるな!
まぁそういうことである。人って難しい生き物だね。とにかく自分を見失わずに笑って生きていこう!
変なまとめ方になったが、今日の付録はこのへんで。
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では話を戻そう。
ヨーロッパに滞在できる期間も残りわずかしかない私。
アムスに残るべきか…それとも次の国を目指すべきか…
えーーい!
ドラッグと女に時間を費やすくらいなら他の国に行ってやるぜぇぇーーー!
(きっとアムステルダムは他にも魅力いっぱいの国なのに…すみません。)
ダンキュウェルーーー
と叫びながら、私は何の形跡も残さずにオランダの街を跡にするのだった。
そして小走りでベルギーの小便小僧を拝みつつ、
ルクセンブルクに立ち寄って、
ドイツへと向かった。
次回…待望のドイツ編。
フランクフルト…ミュンヘン…ヒュッセン…
そこで私はさまざまな優しさと嘘達に巡り合うのだが…
それはまた、別のお話…
To Be Continued・・・