どうも。救急ER看護師をやっておりますキムショーです。
今日もメモリアルロマン飛行の続き。ロンドンでいきなり大男に襲われかけたキムショー。なんとか難を逃れることができたが、さらに危険が待ち望んでいたことを、この時は知る由もなかった。果たしてどうなるキムショーの運命や如何に…。ではどうぞ!
AM3:00
ロンドン…
お金が高くてユースホステルにも泊まれない…
街を歩けば輩(やから)に絡まれる…
仕方ないので私はひとりで霧雨が降りしきる中、孤独に駅前広場のベンチに座ってたたずんでいた。
決めた。
始発でロンドンを出よう。
AM4:00
6月と言えど、ロンドンの夜更けは寒い。
さらに雨に打たれて私の体は冷えていく一方だった…
あと数時間で始発がくる。それまで辛抱強く待つのだ。
AM4:30
ひとりのおじさんが、凍えてる私に近づいてくる。
よく見ると駅員さんだった。
50歳くらいか?
そのアドバルーンのようにふくよかな体型はまるでケンタッキーのカーネルおじさんそのものだった。
「よう、少年。こんな時間に雨に打たれながら何やってるんだい?」
と聞いてきたので、私は
「始発を待ってる。そしてロンドンを出る。」
と答えると、
「そうかい。寒いだろう。おじさんが温かいコーヒーでもご馳走してやるよ。」
と親切に笑顔で言ってくれた。
もう感動である。感動しかないのである。
私はロンドンに降り立ち、初めて心がほんわかなって、おじさんの後ろを凍えながらついて行った。
AM4:40
路上のサンドイッチ屋さんにて。
「サンドイッチと温かいコーヒーを1セット、彼にあげてくれ。」
おじさんは財布からイギリスポンドを取り出し、私にサンドイッチと温かいコーヒーをご馳走してくれた。
その時の温かい味を私は今でも忘れない。
心温まる、人の温もりを感じる美味しくて温かい味を…
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ということで、本日はロンドンという街について徹底解説していこうと思う。ロンドンは狭い街である。だがしかし奥が深い。私はあまり良い思いではなかったが、行った人は大体感動して「行って良かった」と言って帰ってくる。そんなロンドンの魅力を今回はツラツラ綴っていこうと思う。これからロンドン旅行を企てている方々にとって少しでもお役に立てたらこれ幸いである。それではどうぞ、ご覧あれ!
ロンドンとは!?
イギリスの首都であるロンドンは、イギリスの南東部に位置し、日本から直行便では約12時間半前後かかる。
ロンドンは意外とコンパクトな街であり、観光スポットから次の観光スポットへ徒歩で移動できるところもたくさんある。歴史を感じさせる建物と、モダンなデザインの近代・現代建築とが面白いバランスで共存しあう不思議な街なのだ。見応え満載なことは間違いない!
ロンドンの気候は?
日本で言うと、緯度的には北海道より北にあるにもかかわらず、近くを流れる北大西洋海流と偏西風の影響で、ロンドンの気候は比較的穏やかである。ざっくり言うと日本とは逆で、夏は乾燥、冬は湿気あり。日本人の感覚からすると春と秋はとても短く感じることだろう。
天気は曇りがちでよく小雨が降るが、大雨になることほとんどなく(もちろん晴れの日もある)、1日に四季があると言われるほどグルグルめまぐるしく天候が変わることが多々あるのだ。
ロンドンの交通機関は?
ロンドン市内及び郊外への交通の便はとても良く、ローカルバスは料金一律、地下鉄と電車の料金はゾーン制によって決められている。近年では切符や定期券を購入する代わりに「オイスターカード」と呼ばれる一種のプリペイド・カードを使う人がほとんどで、その普及率は100%に近い。
週末は必ずと言っていいほど補修、拡張工事のために地下鉄・電車のどこかの路線が動いていない。驚きである。さらにストライキが起こることもあるので、出かける前には必ず交通情報をチェックしよう!
ロンドンのポイントはここだ!
ロンドンを観光するにあたり、魅力的なポイントをいくつかまとめてみたので1つ1つ解説していこう!
ポイントその1: 世界の料理を食せるのだ!
ロンドンには想像以上にさまざまな国から人々が集まっており、そのおかげで日本では考えられないほど、身近に世界各国の料理を味わうチャンスがある。
街のいたる所には各国の料理を提供するレストランやテイクアウトのお店があったり、オフィス街近くのマーケットにもグルメ屋台が出没し、安く各国の味を楽しめる。
また普通のスーパーでもインドやアジア、中近東の香辛料や調味料を簡単に手に入れることができるので、世界のレシピを駆使し、自炊を楽しむことができるのだ!
ポイントその2: 人種のるつぼなのだ!
料理に関して説明したように、ロンドンでは留学生をはじめ、労働者、旅行者…と、世界中から人が集まり行き交うのだ。街を歩いていたりバスに乗っていても、あちこちで頻繁に英語ではない会話が耳に入ってきたりする。英語を話しているにも関わらず、たまに何を言っているのか今ひとつわからない…どう聞いてもフランス語やイタリア語にしか聞こえないような外国語訛りの英語だったり、時にはスコットランドやアイルランド訛りだったりすることも。しかし、これがまたとても楽しくて、ロンドンのひとつの醍醐味だったりもするのである。
ポイントその3: 無料で楽しめるスポットが多々あり!
ミュージアム&ギャラリーが無料!
ロンドンには「国の文化的アトラクションは国民に開放すべき」という素晴らしい理念があるおかげで、諸外国からきた人たちもその恩恵を受けている。ブリティッシュ・ミュージアム、ナショナル・ギャラリーをはじめとした、イギリスを代表する多くの文化施設が入場無料で楽しめるのだ。(特別展は有料)
素敵なパークが無料!
ロンドン市内、郊外には広大でそれぞれに個性の違った美しさを持つ公園がたくさんある。そこには様々な種類の鳥たち、リスやウサギを見かけたり、リッチモンド・パークでは運がよければ野生のシカの群れに会えることもある。大都市でこのような贅沢は、なかなかお目にかかれない。是非一度、街中で動物たちと戯れてみては!?
イベント&パフォーマンスが無料!
ウエストエンドにあるコヴェント・ガーデンでは、選りすぐりの大道芸人たちが毎日いろいろなパフォーマンスで楽しませてくれる。また、トラファルガー広場では巨大なステージやスクリーンが設置され、大掛かりなフリー・イベントがたびたび開かれるのである。これもまた無料なので必見である!
キャッシュマシーンが無料!
ロンドンでは銀行内だけでなく銀行の建物の外壁に組み込まれたキャッシュマシーンが街のあちこちに見られる。そしてそのキャッシュマシーン、24時間稼働している上に手数料なしでいつでもお金を出すことができるのだ!
年越し大サービスで無料!
セントラル・ロンドンでは大晦日に花火大会を実施する。それを見に来たり、そのまま新年カウント・ダウンで朝帰りする人たちのために、ロンドン市交通局はなんと地下鉄、バスなどを朝まで無料運行にしちゃうのだ!なんて太っ腹な街!日本も是非こうあってほしいものだ。
ポイントその4: バスでどこまででも行ける!
よく遅れる、止まる、路線変更する…それでも赤いロンドンバスは人気なバスなのである。
ロンドンはバスの路線が街中くまなく走っており、目的地まで地下鉄よりバスで移動したほうが便利な場合も多々あるため、ロンドンでは日常的によくバスが使われているのである。地下鉄だと渋滞もないし移動時間も短くて済むが、バスだと運賃が安い上に目的地に着くまでの間、2階席の窓からロンドンの綺麗な街並みを堪能することができるのだ!ロンドンに立ち寄ったら、是非赤いロンドンバスに乗ることをおすすめする。
ロンドンの観光スポットはここだ!
バッキンガム宮殿
ロンドンで一番定番の観光地と言ったらバッキンガム宮殿だろう。エリザベス女王の家であり、イギリス王室が世界中の賓客をもてなす迎賓館。すごすぎる。私の家なんて5畳半の1Kなのに…この広さやどこまで続くのやら…。衛兵交代の迫力も凄まじい!4月から7月の間はほぼ毎日、8月から3月は2日に1度の頻度で行われるので必見である。11時半から約40分間の交代式はロンドン観光の目玉。夏は赤い制服、冬は灰色の制服を着た衛兵達の行進と軍楽隊の演奏も迫力満点!一度観に行ってみては!?
ロンドン塔
ロンドンにある世界遺産の1つがここロンドン塔である。あの夏目漱石も留学時代に訪れ、ロンドンの記憶を記した書のタイトルとして使っているかなり歴史の深い場所。ある時は造幣所、天文台であり銀行や動物園でもあったのだ。その後、政治犯の幽閉、牢獄、処刑場として使われたことから、ロンドン塔を訪れた観光客が幽霊を見たというのはよく聞く話である。
またここで世界最大級のワタリガラスが今でも大事に育てられている。カラスが滅ぶことはロンドン塔…さらにはロンドンが滅ぶことにつながるという伝説まであるのだ。怖い…怖すぎる。
タワーブリッジ
言わずと知れたロンドンのアイコン、タワーブリッジは世界でも珍しい現役の跳ね橋である。1894年に完成したゴシック様式の橋。2本のタワーの間に大きな船が通る際は、なんと橋が開くのだ!私も橋が開くのをこの目で見たが、感動だった!中には展望通路や歴史博物館があり、開閉のためのエンジンルームも見学が可能である。ガラス張りのフロアでは空中浮遊体験もできるのだ。ロンドン観光の際に是非押さえておきたい名所の1つでもある。
ウェストミンスター寺院
イギリスで一番豪勢な教会であるウェストミンスター寺院は世界遺産にも登録されたロンドンの観光名所のひとつである。何世紀にも渡って増改築されてきた教会にはきらびやかながら荘厳な美しさを見ることができる。歴代の英国王室の冠婚葬祭に欠かせない場所でもある。英国の偉人たちの墓やステンドグラス、戴冠式の際に使用される椅子など、大きな敷地の中には観光の見所が盛りだくさんである。しかし、なぜヨーロッパの寺院はこんなにも素晴らしいのだろうか。本当に唖然となる。
ビッグ・ベン
ロンドンで人気の観光名所であるビッグ・ベンを見ずにロンドンは語れないだろう。2017年から約4年間の改修工事を行っており、2019年現在は足場で囲われているため外観はほぼ見られないのが残念だが…私はロンドンに降り立ち、まずこのビッグ・ベンを見に行った!そして1時間ほど、ボーっと魅入ってた記憶がある。それほど魅力ある時計台は必見である。
ロンドン・アイ
ロンドン・アイはミレニアム事業の際に作られた大観覧車である。正式名称は現在のスポンサー名を加えた「コカコーラ・ロンドン・アイ」。2006年までは世界最大の観覧車だった。毎日のように観光客が行列を作っているが、1つのカプセルになんと最大25名まで乗ることができるという優れもの。なので行列も比較的早く進むのだ。おすすめは135mの高さから見下ろすロンドンの夜景。乗車時間30分を短く感じてしまうほど見入ってしまうことは間違いなし。私も乗ったときは感動した!
ザ・シャード
2012年に完成した比較的新しいロンドンのアイコンであり、ヨーロッパで一番高い高層ビルなのである。設計はイタリア人建築家レンゾ・ピアノにより手がけられた。その特有な形は観光の際に一度は目にすることだろう。
高さ310mで地上87階建てのこのビルは2〜28階がオフィス、31〜33階がレストラン、34〜52階がホテル、53〜65階がマンション、68〜72ルーフテラスと展望施設となっている。69階と72階にある展望台から素晴らしいロンドンの景色が眺められるのだ。
ゆっくりお酒を楽しみながら夜景を眺めたい人には52階にあるシャンパン&カクテルバー「ゴング」がおすすめである。イギリスの国酒ジンベースのカクテルを片手にロンドンの夜景を眺めれば、格別な観光の思い出ができるだろう。てか…ここに住んでる人はよほどの金持ちなのか!?す…住みたい…。
キングス・クロス・セント・パンクラス駅
ロンドンで一番大きなキングス・クロス・セント・パンクラス駅。ここからイギリス国内はもちろん、ユーロスターの始発駅でもあるのでヨーロッパ各地へ国際列車も出ているのだ。外観からはキングス・クロス駅とセント・パンクラス駅の2つの建物が隣り合わせに並んでいる。セント・パンクラス駅はヴィクトリア朝ネオ・ゴシック建築で宮殿の様な美しさ。建物の2階にはパブやレストラン、おしゃれな雑貨店やモニュメントなどがあり、隠れスポットになっている。
ちなみにキングス・クロス駅は『ハリーポッター』シリーズにホグワーツ特急の始発駅として登場することで有名である。ここには映画のシーンを再現した9と4分の3番線があり、連日写真を撮影するために観光客が列をなしている。2012年に4億ポンドかけて改装されたコンコースも必見!
ポートベローマーケット
ロンドンで一番有名なマーケットと言えばポートベローマーケットである。映画「ノッティングヒルの恋人」の撮影場所でもあり、ロンドンでも有数の高級な町並みは眺めているだけでも素敵な場所。個人的にノッティングヒルの恋人に思い出があるので、行って感動した!まぁ、そんな話は置いておいて、土曜日に開催される骨董市には観光客だけではなくプロの骨董商達も早朝から取引に来るので必見である。かなり混雑するので貴重品管理に気をつけたいところ。2kmあまり続くマーケットだが高架下を越えたあたりからガラクタ市のような雰囲気に変わってくる。古着屋や雑貨などと共にロンドンの人々の生活を覗いてみるのも面白いだろう。
グリニッジ天文台
グリニッジはロンドンの南東にある特別区。グリニッジ標準時の基準になる都市として世界遺産に登録されている。グリニッジ天文台はおすすめの観光スポットである。
ちなみに建物の上に見える「時の球」と呼ばれる赤い球は、今でも毎日12:45に上がり、13:00ちょうどにスーッと落下することで時間を知らせている。ここグリニッジ天文台に行くにはロンドン中心地からDLRという無人運転電車やバスでも行くことができるが、テムズ川をボートで渡ってみてはいかがだろう?道中も観光気分を味わえるぞ。
ナショナルギャラリー&トラファルガー広場
世界最大級の美術館ナショナルギャラリーは、ロンドンの中心地トラファルガー広場の前にある。13~19世紀にかけての一流の西洋美術作品が揃っていて、じっくり見てまわるなら1日あっても足りないくらいだ。
有名作品の中でもレオナルド・ダ・ヴィンチの『岩窟の聖母』、ホルバイン『大使たち』、フェルメールの『ヴァージナルの前に立つ女』、ゴッホの『ひまわり』やイギリスの画家ターナーの『戦艦テレメール』などはロンドン観光に来たならおさえておきたいところだろう。
ちなみに私は大男に殴られそうになって、このトラファルガー広場へと逃げてきた…
まとめ
いかがだっただろうか?ロンドンは狭いようで広い。そして濃い。ただ、高い。私のイメージではそんな街である。観るところもたくさんあるので、最低3日は欲しいところだ。なんにせよ、これからロンドン観光を考えている人にとって、この記事が少しでもお役に立てたのならこれ幸いである。それではこれからロンドンへ行く皆様、旅を楽しんできてちょ!
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では話を少し巻き戻そう。
AM4:40
路上のサンドイッチ屋さんにて。
「サンドイッチと温かいコーヒーを1セット、彼にあげてくれ。」
おじさんは財布からイギリスポンドを取り出し、私にサンドイッチと温かいコーヒーをご馳走してくれた。
その時の温かい味を私は今でも忘れない。
心温まる、人の温もりを感じる美味しくて温かい味を…
AM5:00
おじさんと2人でベンチに座り、サンドイッチとコーヒーを食しながら世間話をする。
楽しかった。
おじさんは気を遣ってくれて、私でもわかるレベルの易しい英語をスロウリーに話してくれた。
おかげで私はすごくすごく楽しい時間を過ごすことができた。
そして私がサンドイッチを食べ終わった瞬間…
すりすり。
ん?
すりすりすり。
んんん!?
腰からケツにかけて何かを感じる…
と思って見てみると…
おじさんが短い手を必死に伸ばし、やたらと私の腰とかケツとか…体中をすりすりしてきやがるではないか。
触るというか…さするというか…エロイ手つきですりすりしてくるのだ。
はじめは意味がわからなかったが…
股間にまで手が伸びた時にようやく気付いた。
ゲイだ!(もっと早く気付けよっ!)
しかし私は私で…
サンドイッチ&コーヒーという親切心の恩恵を受けた身なので…
抵抗できない。
ゲイ駅員が微笑みながら何か英語でベラベラしゃべってくるが、
もちろん私は何も聞き取れずに…
得意の「イッツ、グー」しか言えなくて…
それが更なる勘違いを与えたのだろう。
ゲイ駅員はどんどん触ってくる。
しゃかりきに触ってくる。
そして…
チュっ。
へ!?
トドメのベロンチュをされたのだった。
外国でパッキン美女とキッスするために始めた旅だったのに…
気づけば私は、ゲイ駅員のカーネルおじさんに外国での青春の1ページを捧げてしまった。
それはほんのりタバコのフレーバーが漂うロンドン仕掛けの夜更けのキッスだった。
やかましーわ!!!
そのあと、ゲイ駅員は
「もうロンドン発っちゃうの?」
「あと1泊しなよ。」
「なんならウチに来いよ。」
「ウチは広いぜ。」
「ただで泊めさせてやるよ。」
と、なんとしてでも私と最後までやりたい様子で…
終いには強引におっさんの住所が書かれてあるメモを手渡されたのだった。
私は「イッツグー!じゃあもう少しロンドンを回ってこの家に行ってみるよ!じゃ!」
と精一杯の笑顔でその場を離れ、速攻で始発列車に乗ってロンドンを脱出したことは言うまでもない。
ジーザス・ロンドン。
メタモルフォーゼ・ロンドン。
もう二度と来るかよ、グッバイ・ロンドン。
そして私はオランダへと向かうのだった。