看護師キムショー旅行記 ~放浪記から派生する役立ち情報~

看護師キムショーが自身のバックパカー旅行から学んだ役立つ知識や看護師として培ってきた役立つ知識をマルっといろいろな視点からお届けしていくブログです。どうぞ宜しくお願いします。

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メモリアルロマン飛行13 ~忍耐編~ 【付録】日本と比較した世界各国の電車事情

どうも。救急ER看護師をやっておりますキムショーです。

今日もメモリアルロマン飛行の続き。スペインを出る決意をしたキムショー。次に行く場所はいかに…。では今日もどうぞ!

 

 暇だ。暇すぎる…。

私は今スペインとフランスの国境あたりにある山々に囲まれた小さな駅にひとりでいる。

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3度巡りあった彼女と別れを告げて、バルセロナを経つ日…

あぁ…迷う。迷う。迷う。

もっと東へ。マドリッドまで行って闘牛に乗ってそのままヨーロッパの最果て、ポルトガルまで行くか…

それともオシャレに深夜列車で花の都・パリへと出向くか…

 

私は迷った結果、コインで決めることにした。

パシ!

クルクルクル…

パシ!

運命が決まった。


いざ今日から花の都パリへ。

ということでバルセロナからパリへ出る。

しかしながら長い道のりゆえ、

電車を何度も乗り換えしないといけなくて…

私は今スペインとフランスの国境あたりにある山々に囲まれた小さな駅にひとりでいる。

 

なんという名前の駅だったか忘れたが…

その駅にいるのは駅員と私の2人のみ。

どんだけ寂しいんだよ、この駅はっ!

さらに…

駅のまわりには何もない。

店もなければ民家もない。

緑×緑×緑が無限に広がっている中にポツンとあるその駅。

とにかく何も無さすぎてどうしたものかと悩み中。


とりあえずパリ行きの夜行列車に乗るにはあと2時間ほど、ここでおとなしく待たなくてはならない。

待つ。

1時間。

待つ。

2時間。

そろそろ電車来る頃かな。


待つ。

3時間。

来ない…
列車が来ない…

待てども待てども列車が来ない…

 

確か地球の歩き方に

「※ヨーロッパの田舎町の列車は遅れることがしばしばあるから気をつけろ!」

的なニュアンスの事が書かれてあったが、

ま、まさか、それがこれか…これなのか!?

うぅ…

待つ…

4時間。

待つ…

5時間…

来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない

来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない

列車が来ない…

遅れすぎだろ!

てか、もしかして私、駅間違えた?

いや、たしかにここだ。

電車の乗り継ぎ本を100万回読み直したが、確かにこの駅で間違いない。(この頃、インターネットなんて便利なものは携帯で見れなかった。)


さすがに5時間経つ頃には、普段から仏のキムショーと言われている私だったが、だんだん面持ち・心持ちが阿修羅に変わってきていた。

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
ということで今日は、ちょっと気になったので…世界の電車事情的なことをピックアップしてつらつら綴っていこうと思う。
私も当時ヨーロッパ・アジアを旅していたのだが…時間通りに電車やバスがきた試しはなかった。
もう何年も前のことなので、今はだいぶ時刻ダイヤも改善されているのだろうが…それでも外国はひどい!というイメージがある。というより…日本が異次元すぎるのだ。なので日本人が海外旅行にでかけたときの電車・バス事情には驚かされるかもしれない。

しかしそれが海外の文化なのである。

この記事を読んで、少しでも皆さんのお役に立てればこれ幸いである。それではどうぞ!

世界が驚く日本の電車の時間の正確さ!

日本でもバスは多少遅れることがあるかもしれないが、電車はまるで精密機械かのようにほぼほぼ定刻に到着する。

2年前なんて20秒早く電車が着いたことで鉄道運営会社が謝罪したという、なんとも変なニュースが流れたほどだ(汗)これには世界も驚いた!意味がわからないと…

日頃から電車を利用している人にとってはその認識があまりないかもしれないが、声を大にして言おう!日本の電車の時間の正確さは素晴らしすぎるのである!

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電車の時間がわりと正確な国!

もちろん日本の鉄道の正確性は世界と比べて異常なものがあるが、世界の鉄道がルーズと言われていても、わりと正確な国もあったりする。

実際に私も感じたが、アジア圏だと中国・韓国・台湾は比較的遅れないのではないだろうか。

中国なんてあれだけの人間がひしめきあっており、ルーズなイメージは免れないが、わりとダイヤを正確に守るのだ。

しかしながら中国の鉄道は日本以上に混雑が酷い。北京のラッシュ時は地獄絵図のような光景も見られる。

また、日本では基本的に都市部は混雑しているが、地方はそうでもなかったりする。しかしながら中国の場合は、都市部だけでなく長距離列車も凄まじい勢いで混雑が見られるのだ。そういう意味ではかなり過酷である。

韓国や台湾もわりと鉄道の時間は正確だ。もちろん遅れる時もあるが、大幅な遅れは少ないと感じた。遅れても10分程度だから全然許せる。しかし不思議なのは…これが日本だと「何!?10分も遅れるんかいっ!その10分、どうしてくれんねんっ!」となってしまうのだ。摩訶不思議。

ちなみに台湾の南のほうはなんとなく時間にルーズなイメージがあるが、私が鉄道で台湾一周をした際、すべての鉄道が定刻通りに出発し、到着してくれた。なので台湾一週を考えてる人は、特に電車の遅れを考える必要はないと思う。

また、香港やシンガポールも鉄道の時刻はわりと正確だ。つまるところ、東アジアや中国人が主となる国では時間が正確と考えていいのである。

ヨーロッパ・アメリカの鉄道事情は?

ヨーロッパは発達している国も多いし、時間にルーズではないというイメージを持つ人も多いかと思う。特にイギリスやドイツは国民性を考えても、鉄道の時間は正確な感じを持つだろう。ところがどっこい、イギリスやドイツも鉄道はよく遅れるのである。
日本のレベルとまるで雲泥の差。特にヨーロッパの南の方の国やラテン気質がある国ではもっともっと電車は遅れがちなのである。国民の特徴というか…沖縄タイムみたいなものなのだろうか…(汗)
さらに逆に言うと、遅れるだけでなく早く出発する場合もあるから困ったもんだ。
海外の鉄道ではよくあることだが、日本のように親切なアナウンスもない。
出発する時も何の案内もなく、突如として動き出す場合が多いのだ。その上、遅れたからといって親切なアナウンスをしたり、お詫びのひとこともありゃしない(汗)お詫びのアナウンスを流すのは日本くらいなものである。驚きである。

アメリカはどうだろう。車社会のアメリカは…ヨーロッパと同じく、あまり鉄道の時間は正確ではないのだ。同様にオーストラリアも正確だとはいえないレベルなのである。これに関しても驚きである。

発展途上国の鉄道の遅れはさらに凄まじい!?

先ほどヨーロッパ・アメリカの電車事情を語ったが、これが発展途上国となるとそのレベルはもう凄まじいを通り越して呆れるレベルなのである。
例えばインド。人口の多い大国だが、鉄道網はしっかりしている。だが、しかし!鉄道が遅れるとなると、その時間は尋常ではない。もう、分単位ではなく、時間単位で遅れやがる。今回の私の旅体験と同じである。
正直なところ、遅れることは当たり前。昔と比べたら少しは改善したのだろうが、それでも定刻に出発するのは珍しい状況である。

さらにはインドは人が多すぎて切符を購入することさえも困難である。とにかくドッと疲れるのは覚悟しておいたほうがよさそうだ。

そして、インド以外でも状況は似たり寄ったりなのである。

タイやインドネシアは国自体かなり発達してきたとは言え、基本的に鉄道の遅れは日常茶飯事なのである。

また、それだけ遅れるということは、到着も遅れるということになる。

特に長距離列車は遅れが積み重なって、もう想像を絶する遅れになる。

所要時間10時間なのに、10時間遅れで到着…なんてこともありうる。言わば半日損した気分になるのだ。

しかしながら現地の人は、皆それが想定内であるため、何事もなかったかのように、おとなしくのんびりしている。

そんな世界の人たちからしてみれば…とにかく日本の電車の時間の正確さは異次元のレベルになってくるのだ。

まとめ

今回の記事、どうであっただろうか。私はこの記事を書いていて、明日からの通勤での満員電車に少し心のゆとりがもてそうな気がする(笑)

とりあえず日本の精密な電車ダイヤは良いところもあれば悪いところもあるのかもしれない。

なんにせよ、これから海外へ旅立つ人にとってこの記事がお役に立てたのならこれ幸いである。

多少電車が遅れても、カリカリ怒らず根気よく待ってみて、待つことさえも楽しく感じることができる旅にしてほしいものだ(笑)

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では話を戻そう。

 

私はとにかく5時間電車を待って、もう怒りのボルテージが2億パーセントを越えていた。

もう待てん!

駅員に聞いてくる!

てか、文句言ってやる!

侍を怒らせたら叩き斬られることを身を持って覚えさせてやる!

的なテンションで駅員の前に立ちはだかる私だったが、

 「ΘЮ$£☆ЯΨё◎Ш・・・」

 駅員、何言ってるかわからない…

私も私で言葉を使えず

「イッツ・グー」と返すだけで精一杯だった…

 うぅ…

 

待つ…

6時間。

待つ…

7時間。

待つ…
待つ…
待つ…

発狂しそうになった時…


ポッポッポー
と汽笛の音が…

来た!

現れた!

ついに現れた8時間遅れのパリ行き夜行列車。

補足すると8時間待っていた間に、駅に来た乗客は私一人。

列車に乗っても「ごめんなさい」らしきアナウンスのひとつもありゃしない…

どうなっとんじゃ、ヨーロピアン!

まぁ、乗れたから良しとしよう。

 

そして私の旅は更なる深みにハマっていくのであった。


次回パリ編…

エッフェル塔、シャンゼリーゼ通り、凱旋門…

きらびやかな街でパリジェンヌを口説くキムショーだが…

それが引き金になりパリ・マフィア達と抗争を勃発…

そしてパリのゴッドファーザーと言われる男と出会うことに…

次回、何かが起こる…

いや、起こりそうで起こらない。


乞うご期待。

 

 

To Be Continued・・・