どうも。救急ER看護師をやっておりますキムショーです。
今日もメモリアルロマン飛行の続き。いよいよ紳士の国・ロンドンへ突入したキムショー。ひとりで勝手に紳士気取りで街中を歩く。歩く。歩く。そして毎度のことながら降りかかってくる事件たち…ロンドンもパリに劣らず怖いね。それではいざ、ロンドン編…どうぞ!
~イギリス・ロンドン~
タワーブリッジ…国会議事堂…ケンジントン宮殿…バッキンガム宮殿…ロンドンバス…赤い電話ボックス…
アハ。アハハハ。なんか楽しい。
私は英国紳士気取りで街中を歩いた。
「とりあえずタバコ吸いてー」
と思ってタバコ屋さんに足を運ぶ。
「マルボロ・メンソール・ライトをひとつ(これを伝えるのに約3分経過)」
「はいよ。800円になります。」
「またまた、おばちゃん、ご冗談を。タバコが800円もするわけないじゃん(当時日本ではタバコ1箱300円ほどだった)。」
「はい、800円になります。」
「…(;・ω・)」
た…たかっ!
ど…どんだけーー!!
タ…タバコ800円て…
さすが紳士の国。
何もかもが高い。
てか…ロンドンぼったくりか!!!
しかしそれは現実で…ユースホステルにしても、ご飯にしても、とにかく高い。物価が高すぎる。
な…な…なんなんだこの街は一体!!
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ということで…個人的に気になったので…今日は物価が高いと感じた国についてツラツラ書いていこうと思う。そう!バックパッカーをやっていたら絶対につきまとう問題!それがその国々のお金事情。世界には物価の安い国もあれば、びっくりするほど物価が高い国もあるのだ。その差は物凄く大きく、長期旅行になればなるほど計画的にルートを組まなければ予算が足りなくなることだってある。
今回は、私の経験+調べた知識も踏まえて、宿泊費・食費・交通費などの物価が高くて、旅を続けるのにあれこれ工夫が必要そうな地域をご紹介していこう。
バックパッカーを志している皆様にとって、この記事が少しでもお役に立てたのならこれ幸いである。それではご覧あれ。どうぞ!
- スイス・チューリッヒ
- フランス・パリ
- イギリス・ロンドン
- スウェーデン・ストックホルム
- ノルウェー・オスロ
- オーストラリア・シドニー&メルボルン
- アメリカ・ニューヨーク
- ロシア・モスクワ
- 香港
- オーストリア・ウィーン
- まとめ
スイス・チューリッヒ
まず宿泊先として安宿がほとんどないのがスイスの特徴である。もちろんユースホステルやゲストハウスはあるが、物価の高さから、安宿のはずのそれらの宿泊料金さえも飛び上がるくらい高いのである。
また、国の文化として日常的な外食の習慣がないため、外食は豪華で特別なものという感覚があり、安く食べられるのはファストフードくらい(汗)自炊しない限り、食費もかなり高額になってしまうで注意が必要である。
さらに税金が高いため、あらゆるものの価格が他国と水準違いの高さとなっている。そのぶんキレイな町が多く、安全で清潔感もあるが、友人宅に居候でもしない限りは長期間滞在するのは難しいだろう。
フランス・パリ
ヨーロッパ一の人気な観光地でありながら、観光客向けのサービスが不足していると旅人に指摘されているフランス。特にパリは観光名所が目白押しだが、ここでもやはり支払ったぶんのサービスを期待するのは難しいのが現実である。
ホテルは数多くあるが、どこも小さく汚く、安宿だけでなく星が2、3ついているホテルであっても夏場はエアコンがないために苦しむ夜も多くなることが必至。さらにその宿泊代金は内容にそぐわず高額(汗)長期間宿泊に対する割引もほとんどないのが現状で、郊外の短期貸しアパートを借りたほうが逆にいいかもしれない…。
電車、バス、タクシーと…交通費も高めなので交通の便に関しても一考が必要であろう。もちろん外食も高め。さすがのフランス料理。泣ける。手段としては、街の中心部を離れると食材の価格が落ち着いてくるので、自炊が一番のおすすめである。
さらに、パリを訪れれば観光は必須だが、どこを訪れるにも入場料は他の国と比べるとかなり高額となるのだ。
イギリス・ロンドン
観光をするにあたり、公共のミュージアムなどで無料のところが多いのはとても助かる。また宿泊に関しては、郊外へ出れば多少古くて狭くはなっても安く快適な宿もあり。ただし、ロンドンなど都市部では、宿も食事もかなりの物価高となる。これは、いわゆる安宿の部類に入る小さなドミトリーであっても同様である。
また、イギリスでは食事にバリエーションがあまりなく、低予算で外食となると常に似たようなもの(フィッシュ&チップスかファストフードかサンドイッチ)になりがちだ。奮発しても中華弁当レベルの食事になるだろう。それでも味や量と値段の兼ね合いに納得できないのがとても残念なところである。
スウェーデン・ストックホルム
日本より高い、それだけで十分物価高の説明になるだろう。
北欧諸国の中ではまだ物価が落ち着いているほうと言われているが、消費税やアルコールにかかる税金は半端じゃない(汗)特に生鮮食料品にも高い税金がかけられているため、旅行中に食費を押さえるのはかなりの至難の業である。
唯一予算を押さえられそうなのが宿泊費になる。都市部や観光地ではユースホステルやゲストハウスのドミトリーを利用することで出費を抑えられるであろう。スウェーデンの場合は設備が良く過ごしやすいため、ドミトリーにこの金額? と思ってもついつい納得してしまうのだ。
ノルウェー・オスロ
物価の高い国として常にトップランクに位置づけられるノルウェーもやはり税金が高く、全てのものが15~25%増しの価格となっている。また、ヨーロッパ各地で行われているタックスフリー制度も、日常の出費には役立たない。
誰もができる方法ではないし、誰にでもおすすめできる方法ではないが…節約する方法としては、北欧で意外に多いカウチサーフィン(インターネット上の無料国際ホスピタリティー・コミュニティー)やworkaway(ボランティアワークをする代わりに宿泊施設と食事が無料で提供される素晴らしいサービス)などを利用して宿泊費用を浮かせたり、ヒッチハイクで交通費を浮かせるなど…そういった工夫が必要になってくるかもしれない。
オーストラリア・シドニー&メルボルン
オーストラリアは、宿泊施設があまり多くないのが特徴である。ホテルはあるが格安のものは少なく、安宿やゲストハウスも少なく料金は全体的に高めの設定である。
オーストラリアは、ワーキングホリデーを利用して訪れている人が多く、滞在型のアパートなどは多くある。日本人の中には、同じく日本人の旅人に一時的なルームシェアを提供している人もいるので、ネットなどで情報を集めてみると格安で宿泊できる可能性もある。ダメもとでネットで情報収集してみよう!
郊外では、レベルに限らず宿の数自体が少なく、宿泊費用を切り詰めるのは難しいところだ。しかし、食費は量に対して安めなのが唯一の救いである。特に都市部は多国籍の料理がいろいろな価格帯で提供されているので、安く切り詰めることも可能である。
アメリカ・ニューヨーク
世界都市であり、物価が高いのは当たり前なのだが…特にニューヨークの場合、観光面で魅力があり過ぎてどうしても費用がかさんでくる。
ただ、ニューヨークにはアメリカだけでなく全世界からの旅人が集まってくる。それだけに、宿泊施設のレベルもピンキリなのである。安く泊まることは不可能ではないのだ。ただし、セキュリティ面には各自相応の注意が必要となってくるだろう。
外食費も安くはないが、ファストフードや中華のテイクアウトは価格が安いのに量は多めである。また、スーパーで安くレンジ食品やパンなどが手に入るので、半自炊することで費用を抑えることは可能だろう。
ロシア・モスクワ
ロシアは選択肢がない国である。宿泊施設でも食事でも移動手段であっても、予算に合わせて選ぶことはかなり難しい。
宿泊施設に関しては、絶対数が少なく競争がほとんどないため、十分なサービスが受けられなくてもかなりの高額料金が設定されている。安宿は少なく、地域によってはほとんど存在しないのが現状である。
さらにロシアは、海外からの観光客を受け入れるようになってまだ日が浅いこともあり、観光業界そのものがまだ発展途上の状態。安く旅をしようとするならば、滞在期間を短くすませるのが最も賢い方法になってくるだろう。
香港
狭い土地にぎっちりと高層ビルがそびえたつ香港では、宿泊費用を節約するのは至難の業である。安宿はそれなりにあるが、価格と内容が見合わない状態というのが現実。
また郊外という感覚があまりなく、香港内のどこへいっても物価は高いまま。宿泊費用を節約するにはかなり環境や設備面で妥協する必要があるだろう。
一方で食費は切り詰めることが可能である。豪華な中華料理もあるが、街で手軽に食べられる軽食も多く、お弁当などのテイクアウトもお手頃価格でボリュームもあり、かなりお得である。さらに交通料金が安めに設定されてあるため、移動費用はあまりかからないだろう。
オーストリア・ウィーン
オーストリアも消費税が高く、日本と物価を比べた時、同じくらいか少し高いと感じられる国である。
アジアを旅した後には物価の高さを感じるだろう。その逆で、北欧などの物価の高い国を旅した後には少し安いように感じだろう。
また、観光客が多く都市部を中心に観光業が発達しているので、宿は超一流ホテルから個人経営のペンションやドミトリーまで多種多様に揃っている。価格設定もピンキリなのでここで節約できる。
ただ、ヨーロッパは共通して食費はどうしても高くついてしまう。栄養バランスを考えつつ予算も抑えようと考えるなら、ある程度の自炊を試みたほうがいいだろう。
交通費用も高めの設定だが、観光客用の日数限定の割引チケットなども発売されているので、滞在日数に合わせて上手く利用することで節約できるだろう。
まとめ
ここまで書いてきたがどうだろう。今回はげんなりしてしまう内容のほうが多かったかもしれない。
確かに物価の高い国で魅力的な観光地はたくさんある。できればゆっくり滞在したいものである。
そのためには、物価の安い地域と高い地域とで予算の過不足を相殺するつもりで計画するか、物価高の国では宿泊地を選ぶ時点でひと工夫する必要がある。
特に物価の高いヨーロッパ、オーストラリア、アメリカでは、旅人を働き手として受け入れるworkawayや、自宅に招いて泊めてくれるカウチサーフィンが広まっている。ヒッチハイク文化が浸透している地域も多くあるのでそれらを上手に利用することがキーポイントとなってくるだろう。また一人旅の場合は、一時的に旅の仲間を募ってグループ行動することで、予算を切り詰めることも考えよう。
この記事を読んで頂き、少しでも皆様のお役に立てたのならこれ幸いである。
なんにせよバックパッカーする上で予算は大切な事柄のひとつである。しかし、それさえも乗り越えて、最高の良き旅路にしてほしいと切に願う!
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では話を戻そう。
ロンドンに降り立って切に感じた。
ロンドンは物価が高い。高すぎる。どうしたものか。
とりあえず私は安く食事代を済ませる為にマクドナルドへGO。
と、注文の前に…
すごくお腹痛くてピーピーちゃんになってきたので…
マックのトイレットへ駆け込む。(お食事中の人、すいませんね。)
ふぅぅー。
すっきり。
ドア、バタン。
と、ドアの前には女性行列がズラーっと並んでいた。
ん?なんだこれは…
「ギャャァァーーーァァアアア!!」
女の行列の叫び声…
扉をよく見てみると、
はぅあぁ(;゚ο゚)
赤い女性トイレのロゴマークが…
私はつい慌てすぎて女子トイレへと駆け込んでいたのだった。
私はそのまま何事もなかったかのように一目散にマックを飛び出したのだった。
散々だ…
散々すぎるロンドン…
とりあえず何をやるにしてもお金がかかりすぎるこの街。
けっ。無駄に紳士ぶりやがって!ロンドンめ!
私はお金が無さすぎて…物価の高いロンドンでは、ただただ歩くことしかできなかった。
ど…どうしよ。
とりあえずロンドン・アイと呼ばれる巨大観覧車に乗り、ユラユラ揺られながら今後の動向を考えた。
うー。ひとまず宿が高すぎる…泊まれない…。
ってことで、私は宿にも泊まらず、その晩はロンドンの街をとにかく歩き続けることにした。
テクテク…テクテク…
お。なんだここは?
と、メイン通りの1本脇道に入ってみた。
お?おやぁ?
1本脇道に入っただけなのに…
そこは華やかで賑やかなメイン通りとはかけ離れたスラム街通りになっていた。
呑んだくれのオヤジ…
ドラッグ中毒の兄さん…
なんだか薄暗い迷宮…
そんなスラム街通りへと迷い込んでしまった。
恐る恐る私は道を歩く…と、
「ヘイ!」
ん?
「ヘイ!カモン!ボーイ!」
へ?
声掛けられたので振り向くと、
いきなり毛むくじゃらの大男が私に殴りかかろうとしてきた。
し…死んだ…
私がそう覚悟を決めた時っ!
なぜか横の脇道から違う細身の男がいきなりその大男にタックルを浴びせるっ!
そして私に向かって、
「GO!GO!」
と叫んできたので、
これは神のご加護だっ!…と信じて、
私はわけもわからずガムシャラにマッハでその場を逃げ去ったのだった。
???
意味わからんっ!
この街、意味わからんすぎるぞっ!
とにかく恐すぎたしお金もないし良いところまったくなかったので、私はロンドンで一番大きな歓楽街(東京で言う歌舞伎町みたいなところ)のベンチで、朝が来るのを待つことにした。
ポツ…
ポツ…ポツポツ…
あ、雨ふってきた。
なんか嫌な予感がする…むしろ嫌な予感しかしない…
その予感がまさか…的中するとは…
次回、さらなるロンドンの恐怖が私に襲いかかる。
今日は疲れたのでこのへんで。
さよなら。さよなら。さよなら。
To Be Continued・・・